【続】発達障害だっていいじゃない  ~鬱な私と4人の子供達~

発達障害の子供達も成人したので、これまでのことも書きつつ、50代からの奮闘の毎日をつづります。

主治医を変更しなければならない時

長年診ていただいていた主治医の先生がご高齢になったため、患者さんの数を減らしていたことがあった。三歳児検診で初めに診てもらって以来ずっと同じ先生にかかっていた。突然1枚の葉書が届き「主治医変更の為誰にするか決めてください。」という内容の丁寧な直筆の文章が書かれていた。15年間本当に助けてもらった母のような存在の先生から自立しなければならなくなったのが4年前。

 

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診察室

 

他に知っている先生がいなかったので、子供たちが唯一関わったことがある先生にお願いする事にした。しかしケースワーカーの方から「今その先生は予約がいっぱいで受け入れられません。」とあえなく却下された。でも他に知っている先生は1人もいないので「先生に聞いてみていただけませんか?」と食い下がった。すると、何と先生が診てくれる事になったのだ!本当に嬉しかった。何とか主治医の変更が出来た。

 

だが自立の時がまたやってきた。新しい先生も故郷に帰るので主治医変更しなければならなくなったのだ。いい機会だから小児科を卒業して精神科で見てもらっても良いのではないかとも言われた。それが今月の話。しばらくショックで立ち直れないかと思っていた。すぐにまた変わらなければならないのなら4年前に断ってくれればよかったのに…。私もそうだが息子たちは恐らくもっとショックに違いない。2日くらい考えた。平井堅を聞きまくった。

 

発達障害のお子さんをお持ちの方なら説明するまでもない事だが、主治医の変更はとても大変。まず子供が嫌がる。そして子供の特徴を診察室で診てもらっただけでは分からない事を事細かに伝えなければならない。何しろ子供自身では説明できないし、理解していない。子供が話すことと実際が違う事も多い。1回の診察時間内では到底伝えられない。3人分となれば途方もない量になる。先生との相性も非常に大切だから、合わない先生では意味がない。これが小さい時ならまだしも、大きくなればなるほど伝えなければならないことも多くなるし、子供だって思春期も過ぎれば親に話せないことだってあるだろう。「パッと見」発達障害と分からない人も多いのと同じである。

 

平井堅ちゃんのお陰で何かが吹っ切れた。元々他人なのだ。期待してはいけない。息子達には私がいる。なんでも家族で考えて決断してきた。新しい先生に変わってから先生に相談して何かを決めたことはおそらくない。考えてみればすべて事後報告なのだ。これからもそうしていけばいい。見捨てる先生に言われるのは癪だが本当にいい機会になるだろう。精神科で良きメンターに出会えるかもしれない。大人の発達障害は精神科が専門だし、もしその病院でダメなら他を当たればいい。大人の病院の方が沢山あるし、他の先生に変わっても要は薬を処方してもらえれば良いのだから。

 

聞きまくる曲はもちろん平井堅じゃなくても多分良い。何の音楽でも良いと思う。でも曲が明るすぎないので平井堅は超お勧め。今までのことを回想してみる時間が必要だ。リピートしているうちに心が充電されポジティブ変換されてくる次のステップへ進む勇気が湧いてくる。音楽って侮れない。なので主治医変更しなければならなくなったら平井堅の力を借りてみて⁈ 

 

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