【続】発達障害だっていいじゃない  ~鬱な私と4人の子供達~

発達障害の子供達も成人したので、これまでのことも書きつつ、50代からの奮闘の毎日をつづります。

「プラシーボ効果」と「パブロフの犬」を最大限利用する

 

プラシーボ効果パブロフの犬

プラシーボ効果(プラセボ効果)って言葉は有名です。効果のない薬を効果があると偽って飲ませるとある一定の割合で薬と同じような効果あらわす偽薬というもの。このメカニズムについてはまだはっきりと解明されていないらしい。そして「パブロフの犬」犬にベルを鳴らしてえさを与えるとベルを鳴らしただけで唾液が分泌するようになるというもの。こちらも研究途中だそうだ。

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生活は実験とは違うのであくまでも「試行錯誤の範囲」で行って欲しい。たとえば、食べ合わせの問題でも、昔から言われているトウモロコシを食べたとき水を飲んではいけないとか。鰻と梅干は食べ合わせが悪いとか。悪いと思っていると本当にお腹が痛くなってしまうのもプラシーボのひとつではないだろうか。余談だがへそで茶を沸かすのは全く別次元の話である(どんなに思い込んでもへそで茶は沸かない)。

 

思い込みって重要だ

本来良い方向に使うものだ。子育ての場面では「いい子だいい子だ」と育てるといい子になったり、「優しいだ子優しい子だ。」と育てると優しい子になったり。「頭の良い子だ頭の良い子だ」と育てるとそうなったりする。褒めて育てる基本中の基本である。早起きは三文の徳(早起きをすると→何かいいことがある)もその一種かもしれない。あらゆる場面で活用されている。

 

一つは自己暗示「ミントの飴を食べると落ち着く」などと自己暗示をかけ、習慣づけする。「パブロフの犬」みたいなものだ。注意しなければならないのはミントはハーブなのでリラックス効果がある。「コーヒーを飲むと頭がさえる」というのもカフェインに脳の興奮作用があるのでこれは実際にはプラシーボではない。「手のひらに人と書いて飲む」、「みんなジャガイモだと思って話す」と上手くいくのは完全にプラシーボだ。こうすると上手くいくという何かを実際に作って習慣づけしておくのだ。験を担ぐ(げんをかつぐ)のと一緒なのかもしれない。

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TEACCHプログラムの活用

発達障害の子育ての場面で想定してみよう。療育の一つに構造化がある。「TEACCHプログラム」が有名。代表的には物理的構造化・視覚的構造化がある。物理的構造化はゾーニングする事である。遊ぶエリア。食事するエリア。勉強するエリアなどのエリア分け。視覚的構造化は、スケジュールの見通しを立てるために何時から何時までは何をするなどの時間割を作ったり、明後日はどこに何時に出掛けると分かるようにする。これを習慣づけしていくと、前もってわかっているから大丈夫!とか、このエリアでは集中して勉強できるというように効果をあらわす。

 

子供の安心感

困った時はいつでもお母さんに電話してくれれば大丈夫!とか、いつも○○ちゃんの事思っているから大丈夫だよ!などと声掛けするだけで子供は勇気がでる。以前「もしいじめっ子に何かされたらお母さんが100倍返ししてくるから大丈夫だよ。」と息子達に言ったら、「お母さん大丈夫だから💦。それだけはやめてくれ‼」と笑われた。でもそれが子供の自信につながるのだ。

そんな風に色んなアレンジを自分でするといい。子育て本に振り回されなくていい。「こうすれば必ず子育て成功する」なんて本読んではいけない。自分が良いと思ったらどんどんやってみるといいと思う。

 

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