【続】発達障害だっていいじゃない  ~鬱な私と4人の子供達~

発達障害の子供達も成人したので、これまでのことも書きつつ、50代からの奮闘の毎日をつづります。

ASDには伸ばすところと埋めるところの両方の支援が必要

自立支援の体験2日目に行ってきた三男。「どうだった?」と聞くと「う~~~ん。」あまり良くなかった感じの返答だった。

 

先日の記事でも描いたが、1日目はあまり感触が良くなかったため、あと2日の体験はやめようかと思っていたのだが、「知的の遅れのない高校を卒業したASDの子のクラスなので体験してからお考えになってはいかがですか」と言われたので、三男を家族皆で説得して参加させたのだ。

 

今日やった経済の授業のプリントを見せてもらったが、小学校1年生レベル?だった。

➀ゲームをやっていたらお金を払わないとアイテムを買えない仕組みになっていました。あなたならどうしますか?

A:勝手に買う B:相談する

②果物を買いに行きました。バナナ100円とリンゴ200円とみかん300円をいくつか買います。丁度いい金額で買い物できたのは誰でしょう?

A:あーちゃん B:かーくん C:さーくん D:たっくん E:なっちゃん F:はーちゃん

 

正解:➀②可愛そうなので明日は電話でキャンセルする事にした。

 

高機能広汎性発達障害(どんどん名前が変わる)や、アスペルガーのことを誰なら理解してくれるのだろう。

知的の遅れのない自閉症スペクトラム障害ASD)には発達の凸凹がある。不得意な事もあるけど、得意な事もあり、それら均して(ならして)もIQが平均を下回らないという事だ。

 

日本は遅れすぎている!アメリカでは得意なことを伸ばして、不得意な部分を埋める両方の支援が当たり前で、特別支援の先生は大学院を卒業しないと先生になれない。本当は小さい頃は特別支援を受けて大きくなるにつれて普通学級に入っていけるようにするのが特別支援ではないのか?日本では年齢が上がるにつれ、支援学級への希望者が増える。

 

何でわかってくれないのだ。どこに行っても分かってもらえない。不得意分野の場合はついていけないが、得意分野の場合は通常の授業では退屈すぎるのだ。その子に合わせた支援が必要なのだ。今日の授業だって、誰に合わせた授業なのだろう。合う子には合うかもしれないが、知的な遅れのない、高校を卒業した子に対する内容とは思えない。これでは自己肯定感なんて無くなる。

 

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WISKⅢでは10を平均値とし、色々なテストを行い上下2以上の差が開くと発達障害といわれる。三男の場合、一番高い数値が16で一番低い数値が1。差が15もある。この差が大きい人ほど生活しづらいと言われている。

 

次男の障害のある人向けの就活サポートでも、「どんなことに困ったかどんなサポートを受けたいかエピソード交えて書いてきて下さい。」と言われたが、それが自分で出来ればサポートなんて要らない!

 

パッと見大丈夫そうなのだが大丈夫ではないし、出来なそうに見えるかもしれないがものすごくできる事もある。自尊心もある

 

明日は絶対に行かせないと決めた。