【続】発達障害だっていいじゃない  ~鬱な私と4人の子供達~

発達障害の子供達も成人したので、これまでのことも書きつつ、50代からの奮闘の毎日をつづります。

子供が不登校になった時どうするべきか(4)

前回は小学校5年生の時に再び不登校になり、教育支援室と病院の学習支援を受けたところまでのお話しでした。

 

困った時は学務課に相談すべしでも触れていますが、学校から何の連絡もなくなり校長先生に電話したら「あなたが一切電話してくれるなって言ったんだろ!」と言われ、「私はそんなこと一言も言ってません。」と答え、結局謝られるという事件が起きた。

 

でも校長先生に謝られたからと言って、三男が学校に行けるようになるはずはなく、中学校に向けての準備を始めた。支援学級に通っていると通級学級や支援教室に原則的には通えない為、不登校になった場合、本当に行き場を失ってしまう。また支援学級を卒業すると普通の高校進学はかなり難しいものになってしまう。なのでレジェンド S 先生と学務課の I 先生と相談し、不登校覚悟で、中学校は普通学級に進学し、通級学級にも申し込んでおくことにした。通級学級申し込みの際、前もって S & I 先生が挨拶に行ってくれていたことをあとで聞いた。

 

支援学級から、普通級に変更するには教育委員会の方とテストや面談をしなければならない。S & I 先生に助けられ普通級に通えるようになった。中学入学後、4月中は通えた。でも書字障害と構音障害、支度が遅いのと方向音痴がハンデキャップになった。板書が追い付かない。クラスの子に構音をからかわれる。教室移動で迷ってしまう。ゴールデンウィークがあけると同時に通えなくなってしまった。

 

保護者会でびっくりしたのは中学入学の時点で不登校の子が全部のクラスに2~3人いた。その子たちはどう過ごしているのかは全く分からない。三男の場合は、週1回の通級学級にだけは通えるようになった。通級で理科の授業を受け給食を食べて帰ってくる、案外楽しんでいたように見える。同時に2年生くらいからは東進ハイスクールの中学講座に通い英語と数学だけは1年生から3年生の分を何とか終わらせた。

 

高校進学については学校の先生とも相談し、通信制の高校で週5でも通えるサポート校に進学し少しずつ学校に行けるようなる計画を立てた。学校見学、体験入学、小論文、面接を受け、8月には合格をもらうことができた。

 

中学校の卒業式は午前と午後の2回行われている。午前中は普通の卒業式。午後は、不登校だったり大勢が集まるところが苦手な子などのための小規模な卒業式。三男は午後の卒業式に出席したが、ちゃんと卒業証書をもらうことができた。

 

 

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通信制の高校にまず週3日通うことにした。週に1日は学年の授業の日、あとの2日は午前午後と好きなゼミを選んで受ける。意外にもすんなり通えるようになった。クラスの子とは未だにほとんど話をしないようなのだが、それまで5年間も不登校だったのだから万々歳だ。

 

かなり長くなってしまったが、まとめると

・小学校で支援学級に通っていたとしても、中学校で普通級に移ることは可能

・たとえ中学校で不登校になってしまっても課題をやったりすれば卒業できる。

・中学時代不登校でも進学したければ、高校に進学する事も可能。

通信制の高校には通学型の高校もあり、少しずつ登校日を増やすことが可能

 

※注意しなければならないのは、中学校の支援学級を卒業すると、普通の高校に進学できない可能性があるということ。支援学級の授業では単位取得と認められず、中学を卒業したとみなしてもらえないことがある為です。

 

様々な選択肢があるので、参考程度に考えてみて欲しいです。高校での色々は長くなってしまったのでまた次回に。

 

(100記事目までに発達障害ブログを完結させようと思っていたのですが、これが91記事目なので、焦っています。笑)

 

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