【続】発達障害だっていいじゃない  ~鬱な私と4人の子供達~

発達障害の子供達も成人したので、これまでのことも書きつつ、50代からの奮闘の毎日をつづります。

発達障害でも診てくれる歯医者さんとネグレクト

三男と一緒に3ヶ月に一回の歯科検診に行ってきました。今回もセーフ!異常なしだった。私は歯医者がすごく怖い。三男を連れて行くという目的が無かったら怖くて行ってないかもしれない。

 

子供たち4人とも虫歯はほとんどない。歯が生え始めたときから神経質かなと思うくらいに歯を磨いてきた。発達障害の息子達が歯の治療をじっとして大人しく受けられないだろうと思っていたからだ。

 

ただ三男だけ小学校入学前くらいのとき、乳歯の奥歯のくぼみが灰色になっていたので、近所の歯医者に連れて行ったが、大暴れするのでちゃんと治療できなかった。「まあそのうち生え変わるからフッ素つけときましょう」みたいなことを言われた。

 

しかし数年後、その歯からバイ菌が入り高熱が出てしまったのだ。遊んでいたはずの三男の声が聞こえないのでどうしたのかなあと思って家の中を探してみると、ベッドと壁の間に挟まって動かない。「どうしたの~~~~!」隙間から引きずり出そうとしたら、身体がものすごく熱かった。熱を測ると40°C。自宅裏に大きな病院があったので、自転車の後ろに乗せて担ぎ込んだ(いつも車なのになぜか自転車)。小児科で診てもらったが原因がわからず。色々問診しているうちに、歯からのバイ菌であることが分かり、口腔外科で抗生物質と解熱剤をもらい熱は下がった。

 

熱は下がったが虫歯は治っていない。障害のある子を診てくれる歯医者さんて本当に少ない。何軒も行って診てもらえないかお願いしてみたが結局いつも通っている小児病院の歯科だけが予約させてくれた。

 

その治療が非常に残酷なのだ。ミイラみたいにベッドごとぐるぐる巻きにされて、口を開けたままにする器具を装着し、更に目的の歯以外の歯や歯茎を傷つけない装置を付けてドリルで歯を削る。ギャー!という息子の叫び声が今でも忘れられない。

 

それ以来、歯医者さんに行けなくなってしまった三男。その時の虫歯は乳歯だったので無事に生え変わり、とにかく虫歯を作らないように気をつけてきた。でも大きくなると自分で磨かなければならない。いつまでも親が磨いてあげられない。そこで支援学級の先輩ママに発達障害でも診てくれる歯医者さんを教えてもらった。以来10年以上、3ヶ月に1度欠かさずに歯科検診を受けている。

 

f:id:SMMS:20211207190802p:plain

 

歯に関して神経質なのは、自分が小さいころ放ったらかしで育ち、虫歯だらけにされたからである。両親はそれを自分たちのせいだとは全く思っていない。「3歳児検診の時に貴方は10本も虫歯だったのよ!」と何故か責められる。3歳児が虫歯10本あったら子供のせいなのか?乳歯の時点で口腔崩壊してしまうと永久歯になっても虫歯菌が残り虫歯になりやすい。立派な育児放棄(ネグレクト)だ。

 

私の現在の治療済みの歯は、殆ど小・中学生のうちに出来てしまったものであるが、永久歯なので元には戻らない。これ以上悪化させないようにするしかない。三男を診てもらっている歯医者さんで私の歯も定期的に診てもらうことにした。

 

その先生は、特に障害のある子を専門に診てる先生ではないのだが、扱いが上手い。三男は不安が強いのでしつこいほど質問するのだが、その質問に全て答えてくれるし、無理はしない。段々と大人になり、今では積極的に「右の奥の歯茎が痛いんですけど。」などと質問しているので思わず笑ってしまう(強い力で磨きすぎだったようだ)。

 

扱いの上手い歯医者さんと、ベッドぐるぐる巻きの歯医者さんの2択だったら、勿論前者の方が良い。先輩ママに聞くって大事ですね。