【続】発達障害だっていいじゃない  ~鬱な私と4人の子供達~

発達障害の子供達も成人したので、これまでのことも書きつつ、50代からの奮闘の毎日をつづります。

通常級・支援学級・特別支援学校の違いと実態(1)小学校入学前に

小さい頃のお話しになる。発達障害の子のお父さんお母さんは進路に悩でいる事だろう。まずその違いと実状について経験談をさせてもらおう。どの学校にもメリットもデメリットもあり残酷な話だがどこに通っても苦労はする。でも通常級に通う健常児だって苦労は沢山あるのだから悲観的にならなくてもいい。まずは小学校の話。

f:id:SMMS:20211004101502j:plain

息子達の入学時、知的な遅れが無いため市町村の学務課に相談したが、選択の余地はなく普通級でという事になった。まず双子の長男次男は別々のクラスに入った。発達障害でもそうでなくてもよく言われているのが、その地区や小学校が荒れているとか1学年飛ばしにやんちゃな子が多いとかって話がある。それを踏まえたうえで読んでもらいたい。

 

2人とも極低出生体重児で生まれ1学年早くなってしまったので、入学前に文字や計算は徹底的に準備した。おかげで勉強面では余裕があった。長男は暴れん坊の子のいるクラスで、お道具箱に唾を吐かれたりもしたが、周りの女の子に助けられ何とかやっていた。

 

次男は運悪く荒れたクラスに入り、すぐにイジメのターゲットになった。彼は他者の悪意に気づきにくいのでかなりひどい目に合うまで私の耳に入らない。物を取られ窓から捨てられたり、眼鏡を先生の足元に投げられたり、給食袋をキャッチボールされ取り返そうとして階段から落ち骨折した。その時の担任の先生は「遊んでるだけだと思った」と保健室にも連れて行ってくれなかった。

 

三男も3年後普通級に入学した。保育園でもいじめられ幼稚園に移ったが多動のため、「悪い子」のレッテルを貼られたまま1年生になった。計算力が高いので勉強面では余裕があったが、女子のボスが男子5人くらいに「○○(息子の名前)をやれ!」と命令し追い回され下校中に転倒し怪我してから不登校になった。通えたのは半年だけである。

 

不登校になり、担任の先生が家まで迎えに来てくれたり、強引に車で学校の前まで送ったりもしたが私にしがみついて離れなくなった。不登校が続き地域の支援学校の相談窓口に電話を掛けた。その日のうちにソーシャルワーカーさんが顔を見に来てくれた。息子は怖がってこたつに立てこもっていたが、敵じゃないと分かったのかその方にはすぐになついた。ただ知的な遅れが無いので支援学校の範疇ではない。通級学級などの体験入学を勧められた。不安の強い三男、一度怖い目に合うともう他の学校の体験なんて無理だった。結局不登校になった。私が鬱になったのもその頃のことだ。

 

でも転機が訪れた。隣の市の都営アパートに引っ越すことになったのだ。三人ともイジメられているか不登校だったし、(学区の中学が荒れていたため)長女も私立中学に入学するタイミングだった。そこからの話はまた次回に。

 

まとめ(小学校入学で迷っている方へ):

知的の遅れの無い子は身体のハンディキャップが無い限り支援学校には入学できない。さらに支援学級では勉強面で物足りないので普通級をお勧めする。普通級ではイジメにあいやすく、30~40人学級の先生には見きれないし、発達障害に関する知識が少ない。それでも必ずイジメにあうとは限らないから子供の勉強する権利を奪いたくない。普通級から支援学級への移動は入学後でも可能だからだ。

この記事の続き

smms.hatenablog.jp

 

smms.hatenablog.jp