【続】発達障害だっていいじゃない  ~鬱な私と4人の子供達~

発達障害の子供達も成人したので、これまでのことも書きつつ、50代からの奮闘の毎日をつづります。

「御侍史/御待史」とは 拾う神の話

子供たちの小児科の主治医(捨てる神の方)が帰郷するため、転院する事になり、自分が鬱でかかっている先生(拾う神の方)に診てもらえることになったので、小児科の先生に紹介状をお願いした。

 

今年度中はまだ東京にいるので、3月の受診予約はそのままにしてある。ケースワーカーさんの話だと「転院してもそこの病院が合わなかった場合、もう一度紹介状を書いてもらわないといけなくなったりすることもあるから、早めに書いてもらったほうが良いよ。先生今ならまだ落ち着いてるけど3月末が近づいてきたら何十人分もの書類を書かなきゃいけなくなって一人3行くらいになっちゃうかもしれないし。」という事だったので急いで申し込みをした。

 

つい3~4日前、クリニックの受診日だったので、小児病院で紹介状をもらってから、私の主治医Nに渡した。よく見ると3つの封筒全てパンパンに書類が入っていた。しかも、○○病院 院長 ○○○○御侍史 と謎の敬称が書かれていた。

 

(なんだこれ???漢字ばっかりで中国語???しかも先生の名前間違っているし。申し込みの時ちゃんと私名前書いたのになあ。普通名前間違える?やだ~、うそ、困る~。どうしよう?)

 

私:「すみません先生のお名前ちゃんと書いてきたつもりだったんですけど、封筒の名前が違っちゃってって…。」

主治医N:「あ~あ~大丈夫。これ親父の名前、理事長。同じ苗字が二人いるんだよ。」「っていうかこれ凄い。これの結果もあれの結果も付けてくれたんだ。わ~これは助かる。これだけしっかりしたものがあれば大丈夫。まあ何とかやっていこ!しっかし、○○さん(私のこと)も大変だね~。」

 

先生の名前の謎はすぐに解決したし、小児科の先生が一生懸命三人分の紹介状を書いてくれていたことも嬉しかった。しかし「御侍史」って何?封筒を渡してしまったので、なんて書いてあったのかはっきりとわからなかったから、調べるのに時間がかかってしまった。「御侍史(おんじし)」ってお医者さん同士の間でやり取りする時の一般的な敬称で、私ごときが先生に直接お手紙を書くなんてめっそうもないので、先生の秘書様(=御待史)宛てに、ものを申し上げます。という意味らしい。でも本当に秘書に書いているわけではなく直接渡すそうだ。お医者さんの世界も大変なのね。

 

私の主治医N先生は12年以上お世話になっている。初めて会った時は私も30代だった。先生は一つ年上なので38歳だったと思う。その時は多分独身でかなり格好良く、若い患者さんからキャーキャー言われていた。

 

最初のころはちょっと格好いいからってスカした先生だなあと思っていたが、もう12年も診てもらっていると完全に情が湧き、親戚のお兄さんみたいな気さえする。お兄さんと言っても3児の父になり先生も50歳だ。それでも、まだ若い患者さんにキャーキャー言われている先生を見ていたら「いえ普通のおじさんです!」「いえ普通のおじさんです!」「いえ普通のおじさんです!!」と何度も何度も繰り返し、先生も大変だなあと思った。

 

先生は、私に「○○さんも大変だねえ~!」といった。「も」って誰のことを言ってるのかと思ったけどやっぱりご自分のことなのだなあ。それはそうと、近いうちに新しい病院(クリニックの本院)に予約して息子達を連れて行く。12年私を診てもらって、全幅の信頼を置いているN先生に子供達を診てもらう。緊張するし、照れくさい。

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