【続】発達障害だっていいじゃない  ~鬱な私と4人の子供達~

発達障害の子供達も成人したので、これまでのことも書きつつ、50代からの奮闘の毎日をつづります。

大学を辞めて就労移行支援への進路変更したっていい⑦

もう一人の息子は大学を中退して就労移行支援を受けている。2年半大学に通ったが、履修したい科目が思っていたほどなく、交友関係も築けず孤立し、どんどん自信を失って顔つきまで変わってしまったからだ。もっと以前は明るかったのに暗く無口になってとても心配だった。

 

コミュニケーションの練習ができるアットホームなところに通うべきだと痛感した。双子の弟も進路を変えて水を得た魚の様に生き生きとしている。明るい顔に戻って欲しくて色々な進路変更先を調べた。いくつかの就労移行支援の事業所に絞り「パソコンが学べる事業所に通ってみない?」と提案した。

 

「うん。そうしたい!頑張りたい」とこちらの息子も答えた。二人とも高い学費を払って進学したので辞めたいとは言えず辛かったことだろう。そして就労移行支援に通い始めてから1年と少し経つ。コロナでオンライン授業だったこともあり部屋に様子を見に行くと、クラスメイトの人達と雑談したりずいぶん楽しそうな息子の声が聞こえた。コロナが収まってくればまた毎日通えるようになりそうだ。

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就労移行支援では身の回りのことや身だしなみ、コミニュケーションなどのライフの訓練から始まる。その後ワークの訓練に入る。最終的にリクルートの訓練に進むようだ。就職の面接にもついてきてくれて、就職した後もフォローがある。もし離職してしまった場合も再度支援を受けられる。

 

筆記テストで合格したからといって大学に入学しても、社会性が幼く苦労する事も多い。だから大学進学が必ず良いとは限らないし、就労移行支援の事業所が合わなければ別の事業所に変えてもらう事も可能だ。

 

発達障害の子は特に自分を客観的に捉える事が難しい。自分の限界も分かりにくい。精一杯頑張ったのなら褒めてあげて良い!限界を超えるまで頑張らせてしまうと二次障害(うつ病や難聴など)が起きる可能性が高まる。だからいつでもいくらでも進路変更可能だし、一人で悩まず誰かに助けを求めることを教えなければいけないと思う。