【続】発達障害だっていいじゃない  ~鬱な私と4人の子供達~

発達障害の子供達も成人したので、これまでのことも書きつつ、50代からの奮闘の毎日をつづります。

書字障害にペーパーレス化とオンラインが功を奏する

息子のひとりに書字障害がある。知的な遅れはないが書字に障害がある。今は名前と住所など多少の漢字が書けるが(見て書くことは出来る)、何も見ないで書けるのは小学校1年生の漢字くらいで2年生だと曖昧になる。カタカナも時々怪しい。人一倍努力してそれでもそこまでは書けるようになった。

 

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読む分には全く問題ない、普通の人並みにちゃんと本も新聞も読める。ネットのニュースや調べものなどの横文字を読む速さと記憶力は非常に高い。読めるのに書けないというジレンマが起きる。

 

読めるのに書けないとどのように困るのか?あらゆるところで住所や名前・学校名を書かされる。勉強でも選択肢でない問題には答えられない。数学でさえ記述式が多い。本人が一番辛い。馬鹿にされる。更に彼には構音障害がある。それについてはまた記述するが、家族には聞き取れるが発音がはっきりしない。

 

板書は写真の許可をもらったりスクリーンショットを活用している。入試の小論文やレポートを書くときもWordで提出させてもらっている。ブラインドタッチは練習しプロ並みの腕前なのだが何を書けばいいのか考えるのに時間がかかるので結局提出物は親がかりだ。

 

しかし社会に出たらそうはいかない。ちょっとメモする事も多いし、他者に伝言を頼む事も多い。いちいちWordを使えない。電話の応対の際もはっきり発音しないと伝わらない。

 

読字障害で有名なのがトム・クルーズ。彼は台詞をすべて音声にしてもらって覚えるそうだ。世の中には目や耳の不自由な方も沢山いて、工夫を凝らして生活をされている。だから字が書けなくても何か工夫すれば働くことができるかもしれない。

 

環境保護のためペーパーレス化が進んでいるし、リモートワークやタブレットの配布、オンライン授業、オンライン会議、チャット等どんどん進歩し、手首で電子決済ができるくらいなのだから、近い将来困らない世の中になるかもしれない。

 

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